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2005年8月31日 (水)

14.「1さと」の真実、あるいは入院患者のお茶事情(Written by さと)

2004年01月21日

残暑も過ぎ、ようやく秋らしくなりましたね。あったか〜いお茶がいとおしい季節です。
今日は、栗きんとんに木柵鉄観音(台湾の鉄観音茶です)、あー、うまいっ。

・・・・・・・・・・

もう新年やんっ。それどころか松もあけとるやんっ。をいっ。( ̄--)/(^^;)
あけましておめでとうございます。いや、違う。ごめんなさーい。
11月に上の文を書いた後、年末まで仕事に忙殺されてました。まぢで「忙殺」って言葉の意味を身をもって知る日々でございました。忙しくて殺されちゃーいかん。お茶飲んでなごまなければ。

ところで、めっきり「新しい単位」創出中の茶話連だった訳ですが、

> # ちなみにお茶会では、「1さと」という単位も登場します。

>  1さと:やんわりと教え諭すこと
>  5さと:軽い説教
>  10さと:教育的指導
> 30さと:折檻

・・・って!
「折檻」なんて、そんなことする訳ないじゃないの〜。
困るわぁ、アーメイさん、これぢゃ、私が説教オバサンみたいじゃない。
お茶会ではまだ「10さと」以上は発動しておりません。みなさん、ご心配なく。そもそも、「1さと」と言うのはですね、・・・・・・

じゃなくて!
今回は、入院中も茶を飲む話です。

8月後半に10日間ほど、入院しました。
こう見えても(?)、さとは関節に持病持ちだったりしまして、昨冬あたりから膝が腫れるようになり、注射だの薬だので抑えていたけれど、どーにもこーにも治らず。ついに、
「じゃ、開けて悪いモン取り出すかね。一週間ちょっと入院ね。」
ってことに。先生〜、そんなに気軽に言うけど、手術よ!入院よ! 一週間以上、マトモに中国茶が飲めないなんて、すっごく困る!
・・・心配することが何か違うでしょうか?
まぁ、気にされずに。茶馬鹿の心配対象なんて、結局はお茶が飲めるか飲めないかしかないのです。
(手術自体それほど重大なものではないことは、確認済みだったりするんですが。それから、本当に有り難かったのは食事制限のある病気ではなかったこと)

という訳で、手術が決まった7月下旬から、動き出しました。手術の準備じゃなくて、茶の準備を。

■まずは、お湯。中国茶を入れるには、沸騰したお湯が必要。
病棟の室内にキッチンガス台なんてあるはずがない。
中国茶用の電気式ガラス煮水器(やかん)[こういうのです](井口『わ膳』で購入)を持ってるけど、ヒーター部分がかさばるから、置き場所に困りそう。アルコールランプ式の煮水器(中町『VONTADE』で購入)がコンパクトで良いけど、室内は火気厳禁だろうからダメだろうな。
湯沸かしポットを持ち込むか? しかし、わざわざ買うのも馬鹿馬鹿しい。
→レンタルを検索。う〜ん、イベント・パーティ向けの大容量のはあるけど、個人ユースの小容量のは無いぞー。
→ネットの掲示板で小容量のを扱ってるところは無いか質問。良い回答は無かったけれど、それを見た友人から「貸してあげるよー」とメール。有り難いなぁ。でも、やはり中容量以上。仕方ない、買うか。
→デオデオ(家電量販店)へ行く。小容量のって、案外割高。再沸騰できるタイプがいいんだけど、9000円以上する。
→東急ハンズへ行く。1リットル位で保温ポットはあるけど、湯沸かしタイプはなかなか無い。1.7リットルの電気ケトルというやつを発見。悪くは無いけど、ちょっとでかい。T-FALか。小さいのないかなぁ。
T-FALのサイトを検索。おっ、あるじゃん、1リットルタイプ。値段も定価で7000円。販売価格で5000円位か。この位の値段なら出してもいい感じ。買いだー!
→8月9日、デオデオへ行く。
控えてきたメーカー名・商品名・型番のメモを見せると、「申し訳ありません。この商品は取り寄せできますが、メーカーが今日からお盆休みに入ってますので、18日以降になるんです」・・・18日に入院。間に合いません・・・・・・(T-T)
しかし、ここで終わっては「茶話」になりません。
窮鼠猫を咬む、茶馬鹿何でも思い付く(全然違うぞ)。あのテの洋モノキッチン家電、天満屋が結構品揃えが良かったことを何故だかピーンと思い付く。以前、アルパーク天満屋に行った時(さとは広島市の東の方に住んでいるので、アルパークにはめったに行きません)、通りすがりで見た記憶が突然甦える。八丁堀の天満屋にもあるだろうか?あったらラッキーなんだけどな。天満屋行ったら・・・ええ、もう、本当にこれは、神懸かりとしか思えません・・・あるんだもん。これを天の采配と言わずして何と言いましょう。買いましたとも!

■さて、湯の算段が済めば、次は茶器。
さすがに病室で茶藝よろしく茶器一式持ち込んで淹れるのは無理として。最低限の道具でしかも片付けの手間が少なく、かつ最も効率よく旨い茶を淹れるには、どんな茶器を選べばよいか?
簡易に中国茶を飲む方法としては・・・
(1)茶碗・カップに茶葉を直接入れてお湯を注ぎ、茶葉をよけながら飲む
(2)茶漉し付きマグカップ(中国茶用・ハーブティ用など)を使う
(3)小さめの陶器の急須(日本茶用でも可)で一杯ずつ淹れる
職場で飲む時に、(1)や(2)はよくやります。簡単なのでオススメ。茶馬鹿には、職場に茶壺(中国茶急須)持ち込んでたって人もいるけど。
どうしようかな? コーヒー用のカップも持って行きたいから、あまりカップとかがごちゃごちゃ増えるの嫌だしなぁ。
・・・と、ここでまた神が降りて来るが如き思い付き!
『鑑定杯』というものが存在します。
「茶話」を以前からお読みのみなさまには、「中国茶アドバイザー試験」を思い出してくださいませ。さとがチョー苦手としたテイスティング試験の際に、お茶を不味く淹れる・・・いや違った、均等に鑑定できるように淹れる道具です。
二度と見たくないはずの道具だったんですけどね。

「これって、陶器の急須と、その急須一杯のお茶が注ぎ残し無くぴったり入る茶碗のセットじゃん」

kantei01まとめると、ほ〜らこんなにコンパクト!

kantei02右が急須代わりに、左が茶碗代わりになるでしょ?
120〜150ccくらいの容量。
横にあるのが中国茶藝でよく使われる聞香杯・飲杯のセット。大きさを比較してね。


人間そう思い込んだら、そういうもんだと信じます。信ずる者は救われます。

こうして、実は病人さとは、電気ケトルと鑑定杯と、手持ちの中国茶の中からベスト5の茶葉を携えて、意気揚々と入院生活に臨んだのでありました。

車椅子や歩行器を使って歩かないといけない時期もあったり、同室のオバサマ達の止まらないマシンガンお喋りについていけなかったり、あんまし食事が美味しくなかったり(でも、少ない予算で必要な栄養を揃えるの大変だと思ったので、がんばって食べました)何かと苦労はありましたが。

旨い茶が飲めれば、全て世はこともなし。

しかも、看護婦さんの間では、鑑定杯って白くってシンプルな形なものだから、おしゃれなカフェで使うようなスタイリッシュな茶器か何かに見えたらしく、
「ステキな茶器使ってる患者さんが居るって噂なんですよ」
とか言われた。・・・・・・わはは。
結局、担当の看護士さんで中国茶好きって言う人がいて、その人には鑑定杯の正体明かしたんですが、反応は、
「へぇ〜」
黙っておけば良かったかな。

そして、退院後も、ついクセで、鑑定杯で淹れて飲む私が居りました。
あ、念のため、お断りしておきますが、きちんと茶葉に適した温度・時間で。テイスティングのように、5分もかけてはおりません。お間違えなきよう。(って、誰も鑑定杯で淹れないってば!)

では、このあたりで。さんざんお待たせしておきながら、この程度のムダ話で失礼〜。


※ご注意※
病院によっては電源を必要とする家電等の持ち込みはできないところもあるようです。私が入院したところは、決められた電気代を日額で支払うことで可能でした。もし、上のようなことを実行されたい場合は、病院にご確認ください。また、私の入院したところもそうでしたが、給湯室があって熱いお湯を汲める場合もあります。保温ポットを持ち込んで、お湯をもらうのもラクチンかもしれません。
まー、ふつー、そこまでして茶飲むヤツいないと思いますが・・・(^^ゞ

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