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2005年8月31日 (水)

「茶話」お引っ越し

「広島話しまショウ。」の終了に伴い、「茶話」をこちらのブログにお引っ越ししました。
取り急ぎこれまでのコラムが読めるように!と、ダッシュで移行したところです。今のところ、ここまでの各コラムへはコメント・トラックバックはできないようになってます。
しばらくはご了承のほど!

この記事にはコメントできるので、何かご要望ありましたら、この記事へのコメントでどーぞ。
今後ともどうぞよろしく。

システム担当:さと

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16.チャジンタルモノ(Written by いちご)

2004年10月19日

お久しぶりのいちごです。
すがすがしい秋の風を感じるようになりました。

先日、煎茶のお師匠さまの茶会をお手伝いしたときのこと。

私はお点前をしていました。淡々と進めているところへ・・・
一匹の蚊がチラリと見えました。
「なんだか、やだなぁ…。」
私は虫刺されに弱い体質で、腫れあがるのです。
「いやいや、お点前に集中せねば・・・。」
自分に言い聞かせながらお点前を進めていきました。

しばらくして、その蚊がふわふわと近づいてきたのです。
「どっか、行ってくれないかしらん。あっちに人がいっぱいいるのに…。」(←無責任)
でも、蚊はそんな私の思いも露知らず、点前座の回りをふわ〜りふわ〜りと飛んでいました。
普段の私なら、ニクイ蚊はすぐ退治するのですが、今はお点前中。
たくさんのお客さまの前でパチンって叩けないです。

一煎目を並べているとそのニックキ蚊はお茶碗の方に近づいてきたではないですか。
「きゃぁ〜。どうしよう!」
お茶に入ったら一大事です。

この場が自宅だったら「ごめんなさい、蚊もお茶飲みたいんですって」
な〜んて言ってお点前を中断し、出し直すこともできます。
でもスケジュールの決まったお茶会のお点前を中断するわけにもいかず、
手で追い払うこともできず・・・。
「お茶の中に入らないで〜〜〜」
私は顔には出さずに心の中で悲壮な思いを蚊にぶつけます。もうドキドキものです。

「あぁぁぁぁ、入りそうぅぅぅ。そっちはダメーーー!」
・・・・・・

「はぁ〜、よかった。」
その蚊は私の願いをきいてくれ、お茶碗から離れていきました。

もし蚊が入っていたら、もちろんそのお茶は出せません。
お師匠さまが水屋から代わりのお茶をだして臨機応変に対応してくれるでしょう。
でも、お師匠さまの晴れの場でそんな不恰好なことはしたくありません。
だからお茶碗に入らなかったその蚊は私にとって恩人(大げさ?)のようでした。

でもその蚊はそんな気持ちで見ていた私を刺しにきたのです。
ちぇっ、感謝して損した気分です。やっぱり蚊は蚊です。
その蚊は着物の上から刺そうとしましたが、針が刺さらなかったのでしょうか。あきらめてどこかへ飛んでいきました。
「イェーイ!」
私は蚊に勝ったのです。
蚊がいなくなり、動揺がお客さまにバレることもなくお点前を続けることができました。
(って思っているのは私だけかもしれないけど・・・。てへっ)


お茶会全体はお師匠さまのお人柄、すばらしいお道具の数々でとても良いお茶会でした。
いつか私もあんな席がもてたらいいな・・・。
ただし、蚊の入場はお断りだけど。


◆今日の反省◆
どんな時も平常心って本当に難しい。茶人への道のりは険しいです。
まだまだ修行が足りません。
お師匠さまのように堂々としていたいです。
がんばろっと・・・。

おまけ:他の席でお点前した人に聞いたら蚊が飛んできたのはその一回だけだったみたい。
なんで???

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15.茶との出会い (Written by orata)

2004年09月29日

私と中国茶の出会い。97年か98年のことだと思う。

工夫式で淹れられた中国茶を初めていただいたのは、表参道にある『遊茶』にて。
何を選んだのかも覚えていないわ。なんだか楽しそうだなぁってだけで喫茶店に行く感覚で訪れたお店。ちょっと緊張しつつ、どんなだろうって期待して。
「あれま!美味しい!」って思ったのだと思う。
記憶はイマイチしっかりしていないのだけど、その後早いうちに芝大門『華泰茶荘』にも行ったのだから。
初めて自分で購入した茶葉は『華泰茶荘』のお店で林聖泰さんが試飲をすすめてくださって、そのまま求めた鳳凰単叢。

#実はこのお茶まだ未開封であるのよねー。処分するのも寂しいし、開けるタイミングを失ってしまったお茶葉です。

この時期、香港を旅行した折には『茶藝楽園』を訪れることもあったのだけど・・。
「中国茶は美味しいけど、難しそう。」で終わってしまったのでした。


そして中国茶との再会。2001年。
見知らぬ土地に越してきて、お友達がほしいよぅーー。ときっかけ作りになれば良いなぁなんて邪な考えで『VONTADE』や『わ膳』を訪れました。

久しぶりにいただく中国茶は、ゆっくりとふんわりと穏やかな時間をもたらしてくれました。
茶器や茶葉を愛おしく感じる好さげな予感。
それからは「自分が好きなお茶を知りたい。」そんな気持ちでお茶会や中国茶の講習に参加しました。
中国茶テーブルセッティングの美しい写真などを見てはうっとりし、物欲は限りがなく、本当に欲しいものか、今なんとなく欲しいのかも良く判らないままつい買い物をしてしまったり。
求めるものは僅かでも、あぁ楽しい。自分の中の流れがきっとそうさせるのよ。逆らわないでおこうっと。ししし。

私にとっての中国茶は、心地よい時間をもたらしてくれるもののひとつであって“完全なるお茶バカ”になりきれてない気がする。でもそれじゃぁつまらん。なんでも半端な自分がいやでねぇ。なんにつけ、うじーっと悩んだりするんだけど。でも最近はまぁいいか。と思えるようになってきた。
三十路効果かしらん♪

何よりもお茶を通じて素敵な方々に出会えたのは一生の宝です。
もうっ気持ちいいのよ。
美味しいものを美味しいねって言い合える仲間って!

■今回の筆者■ orataさん
花のお江戸からここ広島にはるばるお引っ越ししてやってきた美人妻。お茶のかおりに誘われてディープな茶飲みバカ連の毒牙にまんまと・・・と思いきや、どっこい逆にめろめろにしております。うまいお菓子にめっぽう鼻がきく彼女はまたお着物がとってもお似合い。そのはんなりした佇まいと江戸っ子のキップのよさが同居する魅力的なひとです。


と、紹介文を本人に見てもらったら、「きー!よく書きすぎだわー!美人妻・・・・思いっきり語弊があるわ。みなさまに顔向けできなくなってしまいます。削除の方、何卒よろしくです。」
とチェックを入れられてしまいましたがそのまんま掲載いたします。だってほんまなんじゃもん。げしし。

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14.「1さと」の真実、あるいは入院患者のお茶事情(Written by さと)

2004年01月21日

残暑も過ぎ、ようやく秋らしくなりましたね。あったか〜いお茶がいとおしい季節です。
今日は、栗きんとんに木柵鉄観音(台湾の鉄観音茶です)、あー、うまいっ。

・・・・・・・・・・

もう新年やんっ。それどころか松もあけとるやんっ。をいっ。( ̄--)/(^^;)
あけましておめでとうございます。いや、違う。ごめんなさーい。
11月に上の文を書いた後、年末まで仕事に忙殺されてました。まぢで「忙殺」って言葉の意味を身をもって知る日々でございました。忙しくて殺されちゃーいかん。お茶飲んでなごまなければ。

ところで、めっきり「新しい単位」創出中の茶話連だった訳ですが、

> # ちなみにお茶会では、「1さと」という単位も登場します。

>  1さと:やんわりと教え諭すこと
>  5さと:軽い説教
>  10さと:教育的指導
> 30さと:折檻

・・・って!
「折檻」なんて、そんなことする訳ないじゃないの〜。
困るわぁ、アーメイさん、これぢゃ、私が説教オバサンみたいじゃない。
お茶会ではまだ「10さと」以上は発動しておりません。みなさん、ご心配なく。そもそも、「1さと」と言うのはですね、・・・・・・

じゃなくて!
今回は、入院中も茶を飲む話です。

8月後半に10日間ほど、入院しました。
こう見えても(?)、さとは関節に持病持ちだったりしまして、昨冬あたりから膝が腫れるようになり、注射だの薬だので抑えていたけれど、どーにもこーにも治らず。ついに、
「じゃ、開けて悪いモン取り出すかね。一週間ちょっと入院ね。」
ってことに。先生〜、そんなに気軽に言うけど、手術よ!入院よ! 一週間以上、マトモに中国茶が飲めないなんて、すっごく困る!
・・・心配することが何か違うでしょうか?
まぁ、気にされずに。茶馬鹿の心配対象なんて、結局はお茶が飲めるか飲めないかしかないのです。
(手術自体それほど重大なものではないことは、確認済みだったりするんですが。それから、本当に有り難かったのは食事制限のある病気ではなかったこと)

という訳で、手術が決まった7月下旬から、動き出しました。手術の準備じゃなくて、茶の準備を。

■まずは、お湯。中国茶を入れるには、沸騰したお湯が必要。
病棟の室内にキッチンガス台なんてあるはずがない。
中国茶用の電気式ガラス煮水器(やかん)[こういうのです](井口『わ膳』で購入)を持ってるけど、ヒーター部分がかさばるから、置き場所に困りそう。アルコールランプ式の煮水器(中町『VONTADE』で購入)がコンパクトで良いけど、室内は火気厳禁だろうからダメだろうな。
湯沸かしポットを持ち込むか? しかし、わざわざ買うのも馬鹿馬鹿しい。
→レンタルを検索。う〜ん、イベント・パーティ向けの大容量のはあるけど、個人ユースの小容量のは無いぞー。
→ネットの掲示板で小容量のを扱ってるところは無いか質問。良い回答は無かったけれど、それを見た友人から「貸してあげるよー」とメール。有り難いなぁ。でも、やはり中容量以上。仕方ない、買うか。
→デオデオ(家電量販店)へ行く。小容量のって、案外割高。再沸騰できるタイプがいいんだけど、9000円以上する。
→東急ハンズへ行く。1リットル位で保温ポットはあるけど、湯沸かしタイプはなかなか無い。1.7リットルの電気ケトルというやつを発見。悪くは無いけど、ちょっとでかい。T-FALか。小さいのないかなぁ。
T-FALのサイトを検索。おっ、あるじゃん、1リットルタイプ。値段も定価で7000円。販売価格で5000円位か。この位の値段なら出してもいい感じ。買いだー!
→8月9日、デオデオへ行く。
控えてきたメーカー名・商品名・型番のメモを見せると、「申し訳ありません。この商品は取り寄せできますが、メーカーが今日からお盆休みに入ってますので、18日以降になるんです」・・・18日に入院。間に合いません・・・・・・(T-T)
しかし、ここで終わっては「茶話」になりません。
窮鼠猫を咬む、茶馬鹿何でも思い付く(全然違うぞ)。あのテの洋モノキッチン家電、天満屋が結構品揃えが良かったことを何故だかピーンと思い付く。以前、アルパーク天満屋に行った時(さとは広島市の東の方に住んでいるので、アルパークにはめったに行きません)、通りすがりで見た記憶が突然甦える。八丁堀の天満屋にもあるだろうか?あったらラッキーなんだけどな。天満屋行ったら・・・ええ、もう、本当にこれは、神懸かりとしか思えません・・・あるんだもん。これを天の采配と言わずして何と言いましょう。買いましたとも!

■さて、湯の算段が済めば、次は茶器。
さすがに病室で茶藝よろしく茶器一式持ち込んで淹れるのは無理として。最低限の道具でしかも片付けの手間が少なく、かつ最も効率よく旨い茶を淹れるには、どんな茶器を選べばよいか?
簡易に中国茶を飲む方法としては・・・
(1)茶碗・カップに茶葉を直接入れてお湯を注ぎ、茶葉をよけながら飲む
(2)茶漉し付きマグカップ(中国茶用・ハーブティ用など)を使う
(3)小さめの陶器の急須(日本茶用でも可)で一杯ずつ淹れる
職場で飲む時に、(1)や(2)はよくやります。簡単なのでオススメ。茶馬鹿には、職場に茶壺(中国茶急須)持ち込んでたって人もいるけど。
どうしようかな? コーヒー用のカップも持って行きたいから、あまりカップとかがごちゃごちゃ増えるの嫌だしなぁ。
・・・と、ここでまた神が降りて来るが如き思い付き!
『鑑定杯』というものが存在します。
「茶話」を以前からお読みのみなさまには、「中国茶アドバイザー試験」を思い出してくださいませ。さとがチョー苦手としたテイスティング試験の際に、お茶を不味く淹れる・・・いや違った、均等に鑑定できるように淹れる道具です。
二度と見たくないはずの道具だったんですけどね。

「これって、陶器の急須と、その急須一杯のお茶が注ぎ残し無くぴったり入る茶碗のセットじゃん」

kantei01まとめると、ほ〜らこんなにコンパクト!

kantei02右が急須代わりに、左が茶碗代わりになるでしょ?
120〜150ccくらいの容量。
横にあるのが中国茶藝でよく使われる聞香杯・飲杯のセット。大きさを比較してね。


人間そう思い込んだら、そういうもんだと信じます。信ずる者は救われます。

こうして、実は病人さとは、電気ケトルと鑑定杯と、手持ちの中国茶の中からベスト5の茶葉を携えて、意気揚々と入院生活に臨んだのでありました。

車椅子や歩行器を使って歩かないといけない時期もあったり、同室のオバサマ達の止まらないマシンガンお喋りについていけなかったり、あんまし食事が美味しくなかったり(でも、少ない予算で必要な栄養を揃えるの大変だと思ったので、がんばって食べました)何かと苦労はありましたが。

旨い茶が飲めれば、全て世はこともなし。

しかも、看護婦さんの間では、鑑定杯って白くってシンプルな形なものだから、おしゃれなカフェで使うようなスタイリッシュな茶器か何かに見えたらしく、
「ステキな茶器使ってる患者さんが居るって噂なんですよ」
とか言われた。・・・・・・わはは。
結局、担当の看護士さんで中国茶好きって言う人がいて、その人には鑑定杯の正体明かしたんですが、反応は、
「へぇ〜」
黙っておけば良かったかな。

そして、退院後も、ついクセで、鑑定杯で淹れて飲む私が居りました。
あ、念のため、お断りしておきますが、きちんと茶葉に適した温度・時間で。テイスティングのように、5分もかけてはおりません。お間違えなきよう。(って、誰も鑑定杯で淹れないってば!)

では、このあたりで。さんざんお待たせしておきながら、この程度のムダ話で失礼〜。


※ご注意※
病院によっては電源を必要とする家電等の持ち込みはできないところもあるようです。私が入院したところは、決められた電気代を日額で支払うことで可能でした。もし、上のようなことを実行されたい場合は、病院にご確認ください。また、私の入院したところもそうでしたが、給湯室があって熱いお湯を汲める場合もあります。保温ポットを持ち込んで、お湯をもらうのもラクチンかもしれません。
まー、ふつー、そこまでして茶飲むヤツいないと思いますが・・・(^^ゞ

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13.「1アーメイ」とは?(Written by アーメイ)

2003年10月22日

こんにちは、アーメイです。

仕事から帰って閉めきった部屋の窓を開けると、ひんやりと澄んだ夜風が入ってくるようになりました。
もうそろそろ肌寒いほど。
夏の間は、帰ったら速攻冷蔵庫に首を突っ込んで、冷茶を引っ張り出して飲んでいたというのに、秋は優雅でいいですね〜。


食事の準備の前に、温かいお茶で一服。
温めた茶壷(=急須)に、烏龍茶の茶葉を入れて鼻を近づけると、ふわーっと良い香りがします。
んー、たまらない瞬間ですねぇ。
もう、晩御飯ほったらかして、一人でお茶会始めたいくらい。


さあて、こんなふうに茶壷を使っていれるお茶、例えば烏龍茶を飲むとき、皆さんはどのくらい茶葉を入れてますか?


雑誌や本には「〇グラム程度」と明示してあったり、「底に敷き詰めるくらい」とあったり、いろいろですよね。

私は、茶壷の大きさに合わせて適当に加減してるんですが、お茶仲間の指摘によると、私が普通だと思っている量は、けっこう多めらしいんです。

確かにやや多めなので、3煎目をいれる頃には、茶壷の蓋が心なしか持ちあがってきます。


これを見た口の悪い鬼編集長曰く、「あ、それ、1アーメイ」。


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1アーメイ:茶葉の量を表す単位。茶壷の蓋が軽く持ちあがるくらいの量。

      1アーメイ = 世の平均 × 1.2 
      標準的な量 = 0.83アーメイ


 ※ 1アーメイの定義については、諸説あり。
   世の平均の1.3倍だとか1.4倍だと言う人もいる。

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# ちなみにお茶会では、「1さと」という単位も登場します。

 1さと:やんわりと教え諭すこと
 5さと:軽い説教
 10さと:教育的指導
 30さと:折檻


自分では、そんなに多く入れてるつもりはないんですけどね。

今まで何度もお茶をいれてるうちにこうなったわけですが、思うに、茶葉の量って、お茶の味にとても影響するような気がするんです。


茶壷に比して茶葉が少なすぎると、味が薄いお茶になりますね。
そのぶん、蒸らし時間を長くすれば濃くなるけど、雑味が出やすくなるような気がします。


逆に、茶壷に比して茶葉が多すぎると、お茶の濃度をコントロールするのが難しくなります。
ほんの5秒、10秒油断しただけで、えらく濃いお茶になってしまったりします。

だから、おいしくいれようと思ったら、画一的に「〇グラム」とは言えないはずなんです。
茶壷の大きさ、形、それにクセだってあるし。

中国茶を置いてる店でお茶を飲むと、時々「あれれ?」と思うことがあるのですが、どうも「一人分3グラム」とか、画一的に量ってるのかなあ、茶壷と茶葉の量が全然つりあってないことがあります。

2〜3人分サイズの茶壷を出してきて、茶葉は3グラムくらいしか入ってないとか。


以前、とあるカフェで120ccくらいのサイズの茶壷に、茶葉が2グラムくらいしか入ってないことがありました。

しかも、凍頂烏龍茶だったのに、お湯の温度も90度を切ってそうなくらいに、低い。
そりゃあ、味なんか出るわけないです。

真冬にシャワーを浴びてて、途中からお湯が出なくなって凍えた時みたいな気分です。
もっと熱い湯をくれぃ!


あまりのことに「茶葉少なすぎるよ〜、お兄ちゃん」と言ってみたけど、全然分ってない様子。

きっと、自分で飲んだことないんだな。

ダメだこりゃ。


0.4アーメイだ。

じゃあ、どのくらいがちょうど良い量なんでしょうか。

具体的な数字を挙げると、100ccくらいのサイズの茶壷なら5〜6グラム、150ccなら8グラムくらい入れても大丈夫だと思います。
これが、1アーメイ。

これを0.83アーメイに換算すると、100ccの急須なら、4〜5グラム、150ccなら6〜7グラムでしょうか。(←ヤケ気味)

如何でしょうか。
多い?少ない?

茶壷に適した量は、茶葉のタイプやグレードによっても違うと思います。

例えば、台湾の非常に高い山で作られる高山茶の中でも、すご〜くいいお茶だと、茶葉が少なくてもいい味と香りが出ます。

しっかりと丸まった茶葉の粒をほんの5、6粒ほどマグに入れて、ダーッと熱湯を注いで、そのままちびちびと飲んだりするんですが、これでもすごく良い香りがします。
いがらっぽさは全然なくて、ほわっとした甘味が出ます。
元通りの形に広がった茶葉は、柔らかくてとてもしなやか。


でもね〜、私は、こんないいお茶をたくさん茶壷に詰め込んで、サッと出したような味も好きなんですよ。

香りも味もすごく濃くて、勢いがあるんです。
ただし・・・抽出時間の見極めが難しいから、そう簡単に最高のバランスにはなりません。なかなか思い通りにならず。

とはいえ、こんなお茶は、どうやって飲んでもおいしいんですけどね。
腕がいりません。(笑)


普段飲みのリーズナブルなお茶も、やはり、茶葉を多めに入れて高温でサッと出したほうが、香りがよく出るから、おいしくはいるような気がします。

でも、グレードが低いお茶って、往々にして味と香りが薄いのに尖った渋味が出たりするんで、タイミングをはかるのがこれまた難しいです。

特に、茶葉がボロボロにちぎれているヤツとか。
失敗すると、苦くて飲みたくなくなります。

やっぱり標準的な量で、程よい抽出時間でいれたほうが、失敗しなくて済むってことでしょうか・・・。


私は、とうぶん1アーメイでいきますよ〜。
春茶の在庫、まだしばらくは持ちそうだし。


(後日談)
実は、これを書くときに茶葉の量をはかるのに使ったのは、わりとふんわりと丸まったかさばるお茶でして・・・いやあ、あんまり大袈裟に書いてもなあと思ったもんで。

今日、お気に入りの高山烏龍茶をいれるのに試しに量ってみたら、100ccの茶壷に9グラム入れておりました。(^^;)
さすが、力強く、ぐぐっと蓋を持ち上げております。

でも、これじゃあ、「1アーメイ=世の平均×1.8」になっちゃいますね。そんなぁ・・・

このお茶の場合、「世の平均」は100ccに7グラムくらいかもしれません。
そうだ、きっとそうですよ。


なんか、体重サバ読んで言い訳してるみたいな気分になってきた。

じゃ、このへんで。

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12.妊婦のお茶事情(Written by はなみ)

2003年08月25日

今回のリレーコラム担当、本当はnulunuruさんなのです。
が、しかし。
お盆を前に彼は遠いところに。(いや、転勤されたんですけどね)
そのドタバタのドサクサで書かずに行っちまいました。
ぬるさん、ワンパスね。
次回はきっと「ワインと破産」についてみっちり書いてくださることでしょう。
・・・・

と、いうことではなみがつながせていただきます。

しかし、わたくし、今年の夏は「お茶日照り」でした。
それは、夏の初めに妊娠が発覚してからのことです。

6月の終わり(当時妊娠2ヶ月末)、いつものように
お茶を楽しもうと思ったある日のこと。
その当時の一番のお気に入りのお茶、中国茶の「武嶺野生茶」を淹れました。
野生茶というのは、茶樹の世話をいっさいしない茶畑で、自然にのんびりと
育った茶葉から作られるお茶。
おおらかなその香りの中にはいろんな香草のような香りもまざり、
台湾の山深い茶畑に思いを廻らせることのできる大好きなお茶。

しかし、その日はいつもと具合が違った。
「ん?」
なんだか味も香りもどーも違う。あれ? 濃く淹れすぎたかな?
薄く入れても同じ。
なんだか舌の上にざらざらとしたものが残るような感じ。
・・・美味しく感じないのである!

そのころから徐々に「つわり」の様相を呈してきたわたし。
「妊婦は味覚が変わる」とは聞いていたけれど、
お茶が美味しく思えなくなるなんて、軽くショックだった。

そんなある日、お煎茶のお稽古に出かけた。
つわりもまだ本格的ではないころで、気分も体調も良かったし、
気にせず出かけたのだが・・・
いつもなら、何杯飲んでも平気なお煎茶、
これがかなり体にコタえたのである。

お煎茶のお茶碗は御猪口のように小さくて、量もそんなに飲んでない
はずなのに、テキ面、「茶酔い」状態に。
目が回る回る、体がふらふらする、わたし、一体どうしちゃったの!?

おそらくお煎茶のタンニンやらカフェインやらが原因と思われた。
自分でもびっくりするほど、刺激物に弱くなっているようである。

むぅー、それじゃあ一体何を飲めばよいのだ。

そんな時、ハタと思い当たる。
「ほうじ茶って、タンニンもカフェインも少ないのよね、たしか」
これがビンゴだった。
ほうじ茶は美味しく飲めるのであった。

水を得た魚のように、喜び勇んで「うまいほうじ茶」を買うことに。

かねてアーメイさんから「丸八製茶場の加賀棒茶はうまい」と聞いていたので、
さっそく買いに行く。
袋詰めのリーズナブルなものもあったが、
なにせ他のお茶が美味しく感じられない状態のわたしとしては、
この際「いっちばんイイの」を奮発することに。

その「献上加賀棒茶」はうやうやしく和紙に包まれた銀色の茶筒に入っていた。
その茶葉、というかお茶の茎の、なんと均一で美しいことか!
焙じた香りもたまらなく素晴らしい。
はー、このうまい茶でつわりを乗り切れる、と喜びつつ、さっそくいただく。

・・・・・
!?
どうしたことか。
旨くないのである。
なんだか軽く発酵したような酸味が後味に残る。

・・・妊婦のお口には合いませんでした。(涙)

きっとね、普通の状態で飲んだらとっても美味しいんだと思うのよ。
・・・・つわり終了まで封印である。

そんな高級ほうじ茶ではなく、スーパーでなにげに買った
290エンそこそこのほうじ茶が一番美味しく感じるなんて・・・・
なにやらそこはかとなく情けないのであった。

そうこうしているうちに、つわりも真っ盛りとなり、
お茶どころか、口に入れるものすべてに頭を悩ます日々が続く。
「食べづわり」というのか、常にちびちび食べていないと
気持ちが悪いというタイプのつわりで、
その時期、自分のからだの中の胃とばかり向き合っていた。


お盆も過ぎ、ようやくそろそろ安定期を迎えるかな、という
この頃、つわりもずいぶん落ち着いてきたように感じる。

暑さもあって、お茶を淹れることから随分遠ざかっていたのだが、
クーラーのきいた部屋で退屈をもてあましていたある日、
ふと、「中国茶淹れてみようかな」という気が頭をもたげた。

おそるおそる、「阿里山烏龍茶」をいれてみる。
ながーいことほったらかしていた茶壷たちはほこりをかぶっている。
道具を清めて、お湯を沸かして、ていねいにお茶を淹れる。
忘れていた時間の感触が甦る。
夕方の日ざしの中にゆったりと湯気がのぼる。

はあああぁ・・・。おいしい。

そんなにいい茶葉ではなかったけど、たまらなく美味しく感じる。
茶壷のなかでふやけて広がった茶葉も、いつもより愛しい。


つわりって、あかちゃんを「異物」として感じた体が、
いろんな免疫機能を働かせることで起こると考えられているそうだ。

わたしの体も、ここしばらく、自分の変化についていけずに
とまどっていたんだろう。

ようやく、あかちゃんを受け入れてなれてきたわたしのからだ。
それとともに、お茶も以前のように美味しく楽しめるようになった。

時間をかけてお茶を楽しむことも、
生まれてくる子供を愛おしむことも、
どちらもこれからのわたしにとっては、
あたりまえの楽しみになりそうな気がする。

これから、秋。
またしみじみお茶を楽しむのにいーい季節がやってきます。

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11.今日のきもの(Written by いちご)

2003年05月19日

新茶の季節ですね。で、体験してきました。茶摘み。
いやぁーとてもいい経験をしました・・・。
(先日のお茶摘みに参加した一人です。詳しくはシリウスさんのコラムをどうぞ。)
私は今後「飲む専門」がいいなぁと思います。・・・。

さて、私はお道具担当なので(?)お道具について話しまショウ。
今回は「きもの」についてです。えっ道具じゃない?まぁいいじゃないですか・・・。
ちょっと流行ってるみたいだし。ねっコーノ編集長!

私はきもの好きでよくきものを着ます。お茶(茶道)の関係で着ることが多いのですが、それ以外でも着ます。このきもの好き、いつから始まったのかしら。・・・

多分初めて着たのはお宮参りだと思うけど覚えていません。なんとなく覚えているのが七五三のお祝いのときかな?
3歳の祝い着は母のお下がりでした。
母は祖母(私にとっては曾祖母)から、昔ながらの祝い着を作ってもらっています。
「二枚襲(にまいがさね)」※1 になっていて、今ならその一枚だけで着ても良さそうなきものです。本来、留袖も二枚襲でしたが、今は簡略化されて「比翼仕立て(ひよくしたて)」※2 で作られています。
※ 1・・・ 二枚重ねて一対として着るきもの
※ 2・・・ 二枚襲を簡略化し、きものの内側に一部(襟と袖口と振り、裾の部分)白い生地を縫い付けて、着た時にまるで重ね着をしているように見せる仕立て方


kimono01紫のきものを上に着る。オレンジのきものはバラの模様もあるの。とてもモダンでしょ。
二枚とも裾に真綿が入っている。昭和初期のきもの。

幼心にこのきものを着ることを楽しみにしていたのを覚えています。楽しみというより、わけも分からず「すごいこと」だって思ってたのかな? 
このきもの、二枚で着るので子供にはとても重いのです。でも当時の写真を見ると父に抱っこされている私はにっこりしています。子供なりにポーズもとっています。

kimono02 7歳の祝い着も母のお下がりです。
花模様の刺繍襟をつけている。襦袢も赤で模様入り。なまいきぃ〜。でもかわいい・・・。

この頃のことはよく覚えています。お下がりではなく、新しいきものを買ってほしいと泣いた記憶があります。今だったら古いきものやお道具が大好きな私ですが、当時は自分のために作ってもらったきものがほしかったのです。

kimono03初めて自分のために作ってもらったきものはウールの対(着物と羽織)でした。お正月に着るだけでは物足りずに、小学校から帰って外で遊ぶこともせず、祖母にきものを着せてもらい家でおそろいのきものを着せたお人形で遊んでいました。
赤いウールのきものは私の宝物でした。
よく着てたなぁ。

この頃の写真を見るたび、きもの好きはここから始まっている気がします。
私の「エンジョイきものライフ」の始まりです。

きものの世界は奥が深く、まだまだ分からないことがたくさんあるけど、自分らしく楽しんできものに接していきたいなぁ。

さあ、きものを着てお出かけしようよ。今日は何着ようかな・・・。

これにしよ・・・。

kimono04小花模様のきもの。塩瀬の染め帯。
5月18日 晴れ 袷は今日が最後かなぁ・・・。そろそろ衣替えしなきゃ。


■今回の筆者■ いちごさん
茶飲み馬鹿連のサラブレッド。お道具フェチの彼女はなんと茶道(お抹茶、お煎茶)のお師匠さま。「あのね、日本のお茶と中国茶、わたしのなかでね、デコとボコがこう、ぴたっとはまるのよね、これが。」と深いお茶道を語る姿はまさにやまとなでしこ。お茶会いいよねっ。お酒もおいしいよねっ。日本一一升瓶が似合う無類の酒好きでもあったりする(本人最近やっと肯定)。

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10.4コマ漫画的茶摘みツアー(Written by シリウス★)

2003年05月12日

阿美茶館の選りすぐりの茶バカと呼ばれる方々と、平素人間的バカな私が上下町の新茶茶摘みツアーに参加した話を書こうと思う。


その日は朝から大雨で、茶バカ達の盛り上がる気分とは対照的なスタートだった。
みんなウキウキ、移動中車内には♪マークが飛び交っているように感じた。
この先待ち受けている事象も分からずに…。

着いた上下町でも雨脚はいっこうに弱まらず、肝心の茶摘みは風邪をひいてしまうとのことで10分程度のポーズ的茶摘みになってしまった。
それでも茶バカ達は教わったとおりに「一芯三葉」のルールを元にポキポキと軽快に茶を摘んでいた。
普段のお茶会時と同様に鼻孔に入れんばかりに匂いをかいだり、生の茶葉を食べてウマイ!とか言ってるやからもいる。
(生の茶葉はゴーヤーを湯がいた時の青味に似ているだろうか)

今回は上下町地域特有の製法ということで、釜入り煎茶を作った。
摘んだ茶葉をそのまま釜に入れ、その水分で蒸していく。
主に茶園の人のリードで参加者が見よう見まねで釜の中の茶葉をかき混ぜたり、むしろの上で揉んだりした。

人間的バカな私は、小学校の自動車工場社会見学の時も肝心の説明もうつろに工場の壁に貼ってあるヌードのポスター見つけてるような意識散漫なタイプなので、今回の体験中も一番うつろだった気がする。
茶バカ達はすげー熱心に揉んでた。茶を。怖いくらい、一心不乱に。

昼食として供された地元特産物をふんだんに使ったお弁当も見事であった。
アシタバやタラの芽の天ぷら、つくしや筍の入ったご飯、刺身こんにゃくetc
上下町の人々の心意気も伝わってくるハートウォーミーな弁当である。
目の前には雨に濡れたしっとりと美しい黄緑の新緑が広がり、あぁなんて至福の時なんだろう…と我々の幸福度デシベルと茶に対する情熱の傾斜が今まさに最高潮に達した頃だろうか。

「せっかくだから出来上がったお茶を飲んでみましょう」との声に、茶バカ達は喜々と急須にできたての黒緑色の茶葉を入れ、湯を注ぐ。
それぞれの紙コップに黄金色の液体が注がれる…。
きっとそれぞれ心の中で、「あぁどんな味なんだろ?」「きっと自分たちが一生懸命作ったからにゃー洗練されてはないにしろ、素朴な味がするだろう」などと思っていたに違いない。

ゴクリ………。

全身に雷が走った。

バカ正直者でもある私の開口一番は「これ、お茶?!?」であった。
マズイのである。
お茶のくせに酸味・渋み・えぐみ・雑味がそろい、その上なんだかまろ〜っとしているのである。
スーパー銭湯にありがちな薬湯湯の湯を誤って飲んだ感じに近いだろうか。

茶バカ達の落胆といったら。。。。。
テンション、一気に自由落下です。
ふざけ人間の私はここで「よぉし、もらった!!!」という気分でしたがね。
やっぱりこうでなくっちゃあ、オチは。

結局、「餅は餅屋」などということをぶつくさ言いながら疲れた体を引きずって茶畑を後にしました。
今回のイベントは町おこしも兼ねているようですが、
「一生懸命やればなんでも報われる」
という紋切り型の教育に、一石投じる社会見学にあててみてはどうかなと思った。

優等生的作文で締めると、
「普段なにげに買って飲んでいるお茶が、たいそう有り難く美味しく感じるいい経験になりました。」


                        −fin−


■今回の筆者■ シリウス★さん
・・・茶バカ仲間の「コスプレ部長」。真っ白なブラウス姿も見目麗しい湘南っ子だが、見くびっちゃあいけねえ、“夢は700系新幹線の運転”という制服フェチでもある。
彼女のどこか自暴自棄的デカダン漂う男前な文章には根強いファン多し。
厄年絶好調の今年、そんなシリウス節が炸裂する予感・・・!?

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9.小さな壁の向こう側(Written by スモモ)

2003年05月07日

















今日はちょっと
いや、うんと
化学なお話



























植物は小さな壁の中で生きています。
正確には「植物細胞は」です。

どんな細胞も
その周りには細胞膜と言われる
2分子分の厚さの薄い膜で覆われています。

さらに植物細胞は
動物細胞にはない
堅く厚い皮が細胞膜の中にあります。
それが細胞壁です。

細胞壁セルロースで出来ており
これは植物の骨格を作り上げると同時に
膜としての機能を持っています。

この細胞壁がお茶の抽出
とっても重要な役割を果たします。

このセルロース膜半透膜と呼ばれ
小さな分子は通すけど
大きな分子は通さない

小さな穴がたくさん空いています。

ちょうどその分かれ目の大きさが
タンニン(今風に言うとポリフェノール)です。
茶葉に含まれるタンニン
特に茶カテキンと呼ばれる
ポリフェノールの中では一番小さな
一群のカテキン類
(カテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、…)
です。


それと、膜の向こうとこっちの
小さな分子の濃度を一定に保とうとする力が働きます
これが皆さんも一度はどこかで聞いたことがある
浸透圧
です。


さて、このセルロース膜に覆われた世界の中に
茶葉の成分が閉じこめられているのです。



この小さな壁の向こう側から
我々の住む世界
出てきてもらわなくては
おいしいお茶がいただけません。


そこで、抽出という作業が必要になります


この抽出は、
いわゆる「お茶をいれる」
事に他なりません。

これって、
うまい人がやるとおいしいけど
下手な人がやると…
ですよねぇ〜。



と、いうことで
ここからがこの話の本番です。
前振りが長くてごめんなさい。



なんと!
お茶の抽出の仕方で
セルロース膜の外に出す成分を
コントロールできるのです!



そのためには
熱について少し勉強していただかないと行けません。
で、ココで書くのは面倒なので
こちらをご覧下さい。

と、いう風に
熱(温度)=分子の乱雑な運動
なのです。
と、いうことは
温度が高いほど激しい運動をしています。
すなわち温度が高いほど
成分が膜にぶつかる回数と勢いが増えます。

その結果、短い時間で
味や匂いの成分が
セルロース膜を通り抜けられます。

だったら、冷たい水でゆっくり出しても
熱いお湯で素早く出しても
同じ味になるのでは?
と、思ったあなた!
するどい!






その疑問はとっても良い疑問ですねぇ。
先生、ちょっと嬉しくなってしまいます。






確かに
ミネラルや有機酸などの
小さな分子については
十分に時間をかければ
温度によらずほぼ同じ濃度になるのですが…



良くお茶を飲む方はご存じだと思いますが
熱いお湯でお茶を出すと
とっても渋くなってしまいます。
この渋さはタンニンが原因です。

先ほど書いたように
セルロース膜の穴は
このタンニンがちょうど
通れるか通れないかくらいなのです。

そんな茶葉に
熱いお湯を注ぐとどうなるでしょう。



タンニンの運動速度が大きくなり
激しく膜にぶつかります。

その結果、
低温では抽出されなかった
渋み成分である
タンニンが大量に抽出されて
渋くなるのです。


また、抹茶が渋いのは
タンニンを通せんぼしていたセルロース膜
徹底的にすりつぶしてしまうため
茶葉に含まれていたタンニン
お茶にたっぷり含まれているためなのです。








ここから先は…







次回のスモモの予告
壁に空いた小さな傷
乞うご期待!



■今回の筆者■ スモモさん
・・・「スーーー・・・・・・ はぁ〜・・・・」この方、かなりの香りフェチ。聞香杯を鼻からなかなか離しません。胸一杯香りを堪能される姿は愛らしくも、室内の酸素濃度が急に下がる気もいたします。お煎茶のお点前は一度見ただけでかなりマスター。先生からも「なかなか筋がいいわよ」と一目置かれる存在。管理人そっちのけで盛り上がるBBSが有名な(だがメインコンテンツは日記「おやじの世迷いごと」)「李や桃より…」の管理人さんでもあります。

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8.中国茶アドバイザー試験結果発表〜(Written by さと)

2003年04月30日

 「茶話」長らくの更新停止ごめんなさい。はい、私が止めておりました。
 ちょっとだけ言い訳させてね。試験結果が出るのを待って、ジャジャジャジャーン!発表しまーす!とやりたかったのです。だけど、待てど暮らせど結果の連絡が来ない・・・。そのうち頭の中から試験があったことすら消えていき・・・(そのくせ、東京でさんざん遊んだってことは覚えているぞ)。はっと気がついたら、こーの編集長から原稿まだ?の督促が来るほど、時は流れておりました。
 さすがに書かねばならなんなーと思ったと同時に、試験結果もようやくわかるし。これは後程。まずは試験模様をどうぞ。


「こりゃ、困った!」・・・と、さとは思ったよ。
「飲めるじゃん、このお茶。どういうことなのよ〜。」

 時は、1月20日。所は、渋谷にある「華泰茶荘」。そう、今まさに「中国茶アドバイザー2級試験」テイスティング試験は始まったばかり。

 テイスティングのお茶は、『6.直前リポート!中国茶アドバイザー2級試験』で、はなみさんが書いていた通り、どんな種類のお茶でも同一条件でいれるのです。淡いお茶、濃いお茶、高い温度でいれて香りの良いお茶、低い温度でじっくりいれて味わいが出るお茶、・・・そういうことは考慮せずに。出す時間もしっかりたっぷり5分間、ふつうに飲む時は1分とか長くても3分くらいでいいのに。
 だから、はっきり言います。「テイスティング用にいれたお茶はマズイ!」渋かったり、濃過ぎたり、香りが生臭かったり。お茶の風味を出し切って、それで鑑定するためなんです。美味しく飲めるなんてもんじゃないんです。
 しかし、この目の前にあって、今、口に含んだお茶は「美味しいとは言わないにしても、ふつーに飲めるぞ???」

 「水!」・・・と、茶話連・水研究班長のさとは思ったよ。
 広島の水道水は日本でも有数の軟水。広島市水道水の硬度(水1000ml中に含まれるCaイオン・Mgイオンの量で計算)は約20。かたや東京は平均 70程度らしい。硬度が高いと、含まれるミネラルの影響で味(渋味や旨味)は出にくいとは本で読んだ。確かに読んだ。しかし、ここまで違うものなの〜。ひぇ〜、びっくり〜。待って待って、これホント〜?
 しかも、出題候補10種類のうち、特徴が際立っていて、これが出たら間違えないぞ!っていう3種類はきっちり出題されないしー。
 あまりに驚いたので、テイスティング試験はぼろぼろでした。(言い訳)

 茶藝(実技)試験は、台湾・香港からおみえのそうそうたる先生方を前に緊張しつつも、終わってみたら「やってみたら結構楽しかったねー。やみつきかも。」と豪語する茶馬鹿の面々。はなみさん、いちごさんが茶藝コンテスト入賞を果たしたのは、アーメイさんの報告通り。

 いや、しかし、何事も、経験して身に沁みてわかるってことは、すごいねぇ。
 お茶って日常的なものだけど、だからこそ、うまいお茶・自分の身に沁みるお茶を飲んでみたい。

 受験勉強のテイスティング対策特訓でさんざん間違えて、「とーぶん飲みたくないぞー。」と思った清茶も、春の訪れとともに何気なく「今日は爽やかに、緑茶か清茶でも飲もうかなー」と思ってしまうところが不思議な、茶馬鹿の血が騒ぐ春です。
 というよりもう初夏かも。「夏も近づく八十八夜」も、もう間もなく。


 なお、茶馬鹿4名全員、どーにか(笑)「中国茶アドバイザー2級」に合格した模様です。めでたし。 私は先生より「ちょっとスレスレな科目もあったんだけど。」と申し渡されてしまいました。・・・テイスティングだな。わはは。

■今回の筆者■ さとさん
・・・「中国茶の手帖」の製作者。ご覧になっていただければ一目瞭然なのですが、「茶をたてる水研究班」の班長さんです。(そんな班も存在するのか?恐るべし茶飲み集団)水の硬度から成分データまで、すごい(?)データベースを構築中。茶飲み仲間の中でも、理路整然とムダ話を展開する大人キャラ。日本酒もめっぽう好き、こちらのデータベースも底知らず。

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7.東京お茶バカの旅(Written by アーメイ)

2003年02月18日

こんにちは、アーメイです。

行って参りました、東京へ。

テストっていっても、今回は、茶藝のコンテストと同時開催だったんで、お祭りっぽくて華やいだ雰囲気です。
とってもキンチョーしたけど、非日常ないい時間でした。

香港や台湾の著名な茶人が審査員、だなんて、もー二度とこんな機会ないよ、私にゃ。

そう、私が今回お茶仲間と一緒に東京まで出かけて行ったのは、そんな先生方にド素人でも講評がもらえるという話しに飛びついた、ミーハー根性のせいなんですわ。

実際、よかったです。
先生方のコメントを聞いていると、発想が、減点法じゃなくて加点法で、とても温かかったです。
茶藝って楽しい、もっと知りたい、と思わせる魅力に満ちてました。
で、大ニュース!
なんと、我らがはなみさんといちごさんが、見事2、3位に入賞しました!すごいでしょ。おめでと〜。

帰りの新幹線で挙げた祝杯の、なんとうまかったことか・・・。
(↑ 禁酒明け)


テストは・・・結果発表は後日ということなんで、さー、都合の悪いことは置いといて〜♪、今のうちに楽しいご報告を。

私はたまにしか東京へ行かないんで、ここぞとばかり、かの「遊笛山房」の管理者で「All About Japan 中国茶」のガイドでもある平田さんに、お会いしました。

あれはたしか、5年くらい前に自分のパソコンを手に入れてしばらくした頃、「遊笛山房」に出会って「中国茶の夜明けは近い!」と一人で興奮して以来のファンなのです。

最近平田さんが出版された「中国茶の本」も、直筆サイン本を持っているくらい。(笑)


とーっても忙しい方なんですが、ちょっとしたご縁があったので、図々しくもお時間をいただいて「海風號」という素敵なお店へ行きました。ここは、中国茶好き垂涎のお店で、ずーっと前から行ってみたかったんです。

お店のHPを見てもらえば分るように、風合いのないものは石ころ一つ置いてないような店内で、さりげなく置かれている茶道具も、思わず視線が止まるようなものばかりです。

茶葉は、私にとっては驚きのコストパフォーマンスの良さでした。
ご店主の設楽さんのお話がとっても魅力的で、楽しさ倍増。

こういう大人のための空間があるところが、東京のすごさだよなあ・・・香港だろうが上海だろうが、まだまだとーぶんこんなお店はできまい。日本って、結構すごいのよ、皆さん。

平田さんは、あれほどのサイトを精力的に運営されてるだけあって、知性的でとても素敵な方でした。穏やかで温かなお人柄で、大人。そのうえタフそうだし。

そう、私もぼけーっとお茶飲んでるだけじゃなくて、なんかしなきゃねって、力をいただいたような気がしました。

さて、今回の東京お茶バカの旅で出会った素敵な方がもう一人。
なんと、私と同い年の女性です。

「Formosa Tea Connection」


台湾の烏龍茶を産地を歩いて買いつけておられる方で、彼女が運営するサロンは、知る人ぞ知る、台湾産烏龍茶の楽園です。

店舗はないのですが、前もって予約をすれば、サロンでお茶を飲ませていただくことができます。通信販売もあります。

ずーっと前から行ってみたかったんで、それはもう、ワクワクしながら渋谷の坂道を登っていきました。

そこはマンションの一室で、まるでお友達の家にお邪魔してダイニングのテーブルに座るように、席につきます。

かなりいい男のご主人に迎えてもらって、さっそくにやけたのは、誰だったかねぇ。ま、黙っててあげようか。

ん?いちごさんの様子が・・・「きらーんっ」、目が光ったぁ!

お部屋に通されたとたん、テーブルの脇に置かれている飾り棚に全員目が釘付けになっちゃいました。


染め付けの、素敵な飲杯がアンティークの飾り棚にずらーっと、りゃもう隙間もないほど並んでるんですよ。

中国は清朝の頃のもの、日本の京焼きの大家の作品、そうでないのもなかなかお目にかかれないような素敵なのばっかり!
うはー、目の保養じゃ〜ん。


お道具大好きいちごさん、にやける顔を引き締めて、しれっとしてます。
実はとってもうれしそう。

はなみさんは、机上の素敵な茶托に吸いこまれそうになってます。
無理ないなあ、金物好きだし。

さとさんが狙っているのは、茶壷(烏龍茶用の急須)。
珍しい飛びカンナ模様で表面のツヤは玉で磨いたものだとか・・・。上玉だ。


あたし?染め付けの素敵な飲杯がね〜、うは、あの子こっち見てるぅ。

↑見てないって。飲杯に目はない。でも連れて帰ったもんね。

さて、私達はお茶を買うつもりでやってきたんで、いろいろと飲ませてもらいながら選ぶことにしました。

ご店主の瑠美さんにお茶をいれていただいて、5種類くらい楽しみました。
これがね、もー、おいしくって、おいしくって。

今まで持っていたイメージが覆るくらい、印象深い烏龍茶ばかりでした。


産地、茶樹の品種、焙煎の具合、作り手の嗜好などなど、一口に台湾の烏龍茶といっても、すごくバリエーションがあるんだけど、その違いを教えてもらいながら飲むと、いろんなことに気づかされます。


お茶もすごくおいしいんだけど、私が一番引きつけられたのは、瑠美さんのお話でした。

茶農のお茶に対する姿勢から、産地の様子や動向まで、目からウロコの興味深い話しが続きます。


瑠美さんのお茶には「物語」があるんです。

お茶の育った場所のこと、作り手のこと、瑠美さんがそのお茶を選んだ理由・・・。

普通できないよなあ、ここまで。
さぞやお茶命!の方かと思いきや・・・お茶は彼女の仕事のメインじゃないらしいです。(汗)

今、世の中に出回っているお茶には、産地と収穫時期の正確な情報さえない、いや、あってもどこまで本当か分らないものが多々あります。

いろいろ飲んでいくうちに、値段相応ならいっかー、と思う反面、割りきれない気がしていたところでした。

だって、誰がどういうつもりで作ったか全然分らないお茶って、面白くないし、考え始めたらキリがないけど、ちょっと怖くない?

「物語」のあるお茶、飲んでみたいでしょ。うまいよ。

■今回の筆者■アーメイさん
・・・阿美茶館の管理者にして、お茶についての情報交換メーリングリスト「阿美茶館ML」の管理人さん。「茶話」執筆陣メンバーは、ここを根城にして大暴れ。次々勃発するお茶会の予定に、「そんなに忙しくちゃ洗濯物がたまるよぉ。」とぼやきつつ、先頭きって参加する「我らが姉御」アーメイさんなのです。

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6.直前リポート!中国茶アドバイザー2級試験(Written by はなみ)

2003年01月17日

もう、大変。何が大変って、明日私は旅立つのです。
そう、とうとうやって来ました「中国茶アドバイザー2級試験」。
受験地である東京に、明日いざ出陣なのであります。

中国茶アドバイザー2級とは、中国にある初級茶藝員相当の資格で、中国茶のアドバイザー・販売員としての基礎的な知識を求められるもの。
試験は3つ。「筆記試験」「テイスティング」「茶藝(実技)」。どれも中国茶を一般の方にお伝えする大切な要素で、どれが欠けても2級の検定には通らない、らしい。

今回一緒に受験するのは「茶話」でもおなじみ、アーメイさん、さとさん、いちごさん。
この4人でここ数日、あーでもないこーでもないと受験勉強をしてきたのです。
いよいよ、本番。あ〜〜、もう、大変。

そんな試験を受けようとしている私ですが、中国茶歴はほんの1,2年なんです。
大学の時の友人(tamagoちん)に淹れてもらった台湾の烏龍茶が、私の背中を押しました。
その香り。
ウーロン茶ならサン○リーしか知らなかった私には、衝撃以外のなにものでもなかった。
その勢いのまま台湾に行き、よく知らないままに茶藝館やお茶荘でお茶をいただいたり買ったりしたのです。
そこからはもう、坂道をころがる雪だるまのように・・・
でも、知れば知るほど、分からなくなっていく感覚にとまどっていたのもこのころ。
「中国茶って、一体何種類あるんだ?!」

tamagoちんに教えてもらってその頃からだんだんと通うようになったのが、地元の中国茶のお店・VONTADE
そこでは「中国茶アドバイザー3級コース」というお教室が開かれていました。基礎のキソから始まるその講習会は、緑茶や岩茶など様々な中国茶を知るいい機会。しかも毎回おいしいお茶を味わいながらなんていいねえ、と一つずつ受講していったのです。

その講習会やお茶会で、志を同じくする“華麗なる茶馬鹿たち”との出会いもあって、楽しく中国茶ライフを満喫していた昨年秋、先生である柳川さんがぽつりとこういった。
「みなさんそろそろ3級卒業ですね。来年1月に東京で2級の試験があるんですけど、受けますよね?」
その笑顔にまんまと乗せられて、なんにも知らない茶馬鹿連は盛り上がった。
「わーい、なんだかおもしろそう」「東京に遊びに行けるしいいよねえ」「こーなったら記念受験だーい」・・・今思えばあのころの自分はイヤになるほどのん気だった・・・

それから柳川さんの「中国茶アドバイザー2級対策講座」という名の特訓が始まる。

「中国大陸で一番消費が多いお茶は」「四大岩茶に属するのはどれか」「発酵度の順番でならべなさい」・・・知ってるつもりだったけど、筆記試験でまずコテンパンにやられる。
茶藝は三十路パワーでなんとかするとして、一番の難関はテイスティング。
テイスティングは150CC・3g・5分で抽出したお茶が5種類出題される。1から5、6から10それぞれどれとどれが一緒かを判断し、かつそのお茶の名前を答えなくちゃいけないのです。

あらかじめ出題されるお茶は10種類教えられています。「なんだー、分かってるんなら簡単じゃん」とお思い?甘ーい!
その中でも香りをかいだだけで一発で分かるのが2種類。
その他、ひそかに「ほうじ茶系」と呼んでいるものと、「青臭い系」と呼んでいるもの、それぞれ数種類がどーも未だに判別できないのだ。
これはさすがに茶馬鹿連も悩んでいる。自分の味覚に自信をなくしている。
唯一の救いはそれぞれが感じたお茶の感想を言いあって、「これ、アゲハの幼虫のツノのにおい!」などと馬鹿話で盛り上がってることか。

このお正月はどうもお屠蘇気分になれなかったのは、心の底でずーっとそんなプレッシャーがあったからなのかも。
みんなコンディションを整えるのに気を使い、いちごさんなんてあれほど好きな一升瓶を手放し、正月早々禁酒していたというから驚き。それだけみんな本気になってきています。

いよいよ、明日、東京へ行きます。
え、試験ですか、1/20(月)です。
それまでの2日は何するのかって?
そりゃー、東京の茶藝館めぐりに決まってるじゃないですか!
そういう「お楽しみ」がないと生きていけないのが「茶馬鹿連」の宿命のようです。
ともかく、がんばってきます。
終わった後の打ち上げは、タガがはずれたなんとかみたいに、お酒もいっそう進むことでしょうねー。


★その問題の「中国茶アドバイザー2級試験」の模様は、次の当番アーメイさんがきっちりレポートしてくださるでしょう。よろしくね、アーメイさん。

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5.中国茶翻弄(Written by nulunuru )

2002年11月27日

「茶」界五人(+1・はなみ)衆エッセイ、トリの登場である。

・・・といっても、ワタシは「中国茶」に詳しい訳ではにゃい。得意分野はエチル系と「ラ」系(ラーメン)なのだが、何故かこの世界に引きずり込まれている・・・何でだろう??。「茶」の話を書けと言われても、メンバーの中で一番知識のないワタシが書いたところで面白くないので、次回からは脱線することになるとは思うが、初登場の今回はワタシの中国茶との出会いを話すことにしよう。

「中国茶」といっても、今年の春先までは「中国茶」=「サントリーの烏龍茶」の図式しか成り立っていなかったごくごく普通の日本人?であった。そんなワタシの転機はレピシエにある。
それまではいつも会社で紅茶を入れて飲んでおり、いつものように茶葉を購入しようとしていたところ、中国の紅茶ってどんなものだろう?・・・と思い、訳の分からない漢字の羅列された茶葉を適当に50g購入。しばらく経って、そうえいば変な名前の紅茶を買ったなぁと思い、入れて飲んでみると・・・「何?コレ??・・・」。明らかに紅茶とは異なる味わいに疑問を抱きつつ、調べてみると、「中国茶」といふものがあるらしい。その後、ハンズに立ち寄ったときに、中国茶の怪しいコーナーを発見。こういうのもあるのかぁ・・・っていう感じで簡単に一式を揃えてみたり・・・(形から入るタチなのよ)。

それから経つことしばし。5月に行われた「かつおの部屋」での竜頭峡オフ。そこは「カフェ サボイア」のコーヒーが供されている傍らでうどんを打とうという主旨のものだったのだが、そこにちょっと変わった一団が・・・
茶を入れ、香りを嗅ぎ、自己陶酔してるのである。

香りを嗅いだり飲んだりしながら、「はぁぁ・・・」、「ふぅぅ・・・」、「コレってイイでしょ?」などと言っている連中・・・見るからにアヤシイ集団。その場のアヤシイ雰囲気にワタシは立ち入らず、離れた場所で飲んでいたのがだが、そこでようやく「中国茶」が何たるかを知り始めたのであった。

その会の帰り際、当時お気に入りであった「長江」の「琥珀核桃」の残りをアーメイさんがこそっと渡してくれたのであった。そして、それを渡されたときの目が物語っていた・・・「アンタ、コレをあげた意味が分かるわよねぇ(にや)」。モノに弱いワタシは帰ってからすぐにMLに入会の申し込み・・・。

その後は、ここの女連中に弄ばれて、飲み屋に行けば「ワイン選んできてぇ〜〜」、とある所に飲みに行くのに誰もいなかったら寂しいので誘えば、「今日はその気じゃないから、先にある所に行って7時にマリウスね」・・・ってな感じで弄ばれているM的??キャラ。ワタシがこの世界から抜けだせる日はあるのだろうか・・・。

次回予定:「ワインと破産」・・・ぐはっ!!


■今回の筆者■ nulunuruさん・・・
ぬるぬるさん、と読みます。茶話連では「ぬるさん」と呼び親しまれています。
猫なで声で「ねぇ〜、ぬるさんっ」と呼べば、決まってうまいワインを飲ませてくれるいいひとです(ごろごろ)。ちなみにメンバー最年少。独身寮在住なのにワインセラーを2台持つ、別名・ワイン馬鹿2号。名前の由来なども分かるHPはこちら→http://nulunuru.cool.ne.jp/

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4.お道具楽し(Written by いちご)

2002年11月13日

ねぇ、聞いて、聞いて。
「不動院で秋の夜長の座談会」に参加したの。
初めて見るファイヤーダンス、唄いも演武もとてもよかった。たのしかったぁ。
私はというと、中国茶のお点前をこーの編集長をはじめ、茶話の皆さんとご披露しちゃった。

今回お点前するのは4人(こーの、アーメイ、さと、私)。
国重要文化財の釈迦如来さまの前に舞台が作ってあって、その前にセッティングされた左右2台ずつのテーブルで、4人が同時にお点前をしたの。お道具はそれぞれ自分の道具を持参したの。
事前に話し合ったわけでもないのに道具の組み合わせやテーブルクロスの色合いがなんとなく統一感があって、とても好印象だったの。
4人とも中国茶のお点前は仲間内ではした事があるけど、一般のお客さまにいれるのは今回が初めて。
お茶は清茶。(さとさんがコラムに書かれていたお茶)
会場がとても寒くお茶がすぐ冷めて、お点前は難しかったぁ〜。
もう、緊張してドキドキ。でも、とても楽しくて病み付きになりそう。

中国茶のお点前は伝統的な日本の茶道と少し違って、特別な決まりごとが少なく、いれる方も飲む方も自由にお茶を楽しむのね。
私は煎茶と抹茶の勉強をしているのでこのスタイルの違う中国茶にとても魅力を感じてる。
この作法やスタイルの違う3つのお茶が私の中ではいい感じでバランスが取れてる。
ほんっと、お茶っていいよね。
こんなにも人の心を和ましてくれて、一人で飲んでも大勢で飲んでも楽しいし、おいしい。

私は飲むのも好きだけど、さらに好きなのがこの「おもてなし」。
人にお茶をいれるのが本当に好き。
今日はあの人がくるからこのお茶にしよう。今日はこの道具を使おうとかいろいろ。
もちろん飲んでおいしかったらなおさら、おいしくなかったら話題になるし。(^-^)
これがまさにお茶会よね。
お茶会当日も楽しいけど前の準備はもっと楽しい。楽しいことだらけ。
何が楽しいかって言うと・・・。
私は大の道具好き。
他のことならめんどくさい片付けも茶道具なら出したりしまったり・・・。
また出して眺めたりして。で、またしまったり・・・。大忙し。
このときの私の顔はとても幸せそうな顔をしているらしい。(その瞬間を見てみたい)
そう、お茶会ってお茶を楽しみ、道具をめでて、楽しい会話をする。
お客さんより自分の方が楽しいのかも。(^-^)

お茶のことは他の人に任せて私は道具でもめでていましょうか・・・。

◆今日のお道具◆
odogu
これは香港から連れて帰ったもの。一目ぼれでした。
中国茶の道具でお茶を急須に入れるときにすくったり混ぜたり挟んだりする道具です。


■今回の筆者■ いちごさん
茶飲み馬鹿連のサラブレッド登場。お道具フェチの彼女はなんと茶道(お抹茶、お煎茶)のお師匠さま。「あのね、日本のお茶と中国茶、わたしのなかでね、デコとボコがこう、ぴたっとはまるのよね、これが。」と深いお茶道を語る姿はまさにやまとなでしこ。お茶会いいよねっ。お酒もおいしいよねっ。日本一一升瓶が似合う無類の酒好きでもあったりする(本人否定)。

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3.お茶会って…(Written by スモモ)

2002年11月04日

今日は
どっちのあなたに
会えるかな?

昔付き合っていた女性が、
デートの待ち合わせの時に
毎回言ってた言葉である。

どっちというのは、

天使のスモモ

悪魔のスモモ

のことである。

天使のスモモ
常に周りの状況に目を配り
紳士的、理知的、道徳的
な性格で
会話の言葉を慎重に一つ一つ選ぶ
一人の完成した物静かな大人である。

悪魔のスモモ
独占欲が強く
刹那的、快楽的、本能的
な性格で
思ったことをずばずば言ってしまう
一人の自由でわがままな少年である。

普通の人は天使悪魔がある程度の割合で
表面に現れるのであるが、
若かりし日の私はスイッチが切れ変わるように
カチッと入れ替わっていたのである。

人格が切り替わるスイッチは
朝、家を出るときに決まっていた。
だから、最初の言葉が
当時付き合っていた女性から発せられたのだ。
毎回違う面を楽しめるようになるには
それなりに長い年月がかかったようである。

いまは、すっかり人格統合がなされて
8:2位の割合で
天使のスモモが支配的である。

そんなほとんど天使のスモモ
完全に悪魔のスモモ
に成る時がある。

それは

お茶会
の時である。

実家では茶飲み爺と呼ばれる程のお茶好き。
それでもひっそり一人でお茶を飲んでいたのだが…

ところが、世の中には酔狂な人がいるもので
お茶を飲むなら
いろんな種類のお茶を
みんなと一緒に飲もうという人がいる。
言い出しっぺは
初回執筆のアーメイさん

まぁ、日本の歴史の中でも
お茶会は重要な役割を果たしてきたので
お茶会を開くことは
日本人であれば当然の欲求なのかも知れない。

しかし、このお茶会
日本のお茶会をイメージしてもらっては困る。
特に犬並に(犬ではない)嗅覚の発達したスモモにとって
聞香杯を鼻に付けたときのあの香りはたまらない。
そのとき、出てくる言葉は
「あ〜」とか「う〜」とか「これこれ」とか
意味をなさない言葉ばかり。

ついには茶海(*1)にまで鼻を突っ込む始末

そして、これを読んだ方はもうおわかりだろう。

恐ろしいまでに、このお茶会というのは
刹那的、快楽的、本能的なのだ。

この性格は悪魔のスモモ
完全に一致する。

そのため
普段なら引っ込んでる悪魔のスモモ
呼び出される。

だから皆さん
スモモがお茶会でわがまま言っても
許してやって下さい。

と、初回はちょっとした自己紹介と言うことで…。

解説
(*1)茶壺(急須)でお茶を出したあとに
お茶を移す大きな入れ物
当然、大量にお茶が入っていたわけで
香りが強烈に残っていて

快感!
おっと、解説のはずだったのに…。

…次回のスモモの予告…
小さな壁の向こう側(仮)
乞うご期待!

■今回の筆者■ スモモさん
・・・「スーーー・・・・・・ はぁ〜・・・・」この方、かなりの香りフェチ。聞香杯を鼻からなかなか離しません。胸一杯香りを堪能される姿は愛らしくも、室内の酸素濃度が急に下がる気もいたします。お煎茶のお点前は一度見ただけでかなりマスター。先生からも「なかなか筋がいいわよ」と一目置かれる存在。管理人そっちのけで盛り上がるBBSが有名な(だがメインコンテンツは日記「おやじの世迷いごと」)「李や桃より…」の管理人さんでもあります。

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2.台湾人情的茶飲紀行(Written by さと)

2002年10月29日

> 10人で10種類くらい飲むと、そりゃあモトは取れるし大満足だ。
> でも、1度に10種は飲みすぎよねぇ・・・。

うん、飲みすぎだ。
中国茶は2人につき1種類くらいを、ゆったり飲むのがよいのですよ。
賢い良い子は真似しないようにしましょう。・・・って、私らバカな悪い子か!?
という、茶バカ4人が、台湾3泊4日珍道中に出かけてまいりました。
(ほんとは5人だったのだけど、そう、こーの編集長が・・・・・・(T-T))
目的は・・・茶を飲む!茶葉を買う!茶器を買う! エステもマッサージも買い物(お茶以外)も観光もまるで無し。とにかく・・・茶を飲む!茶葉を買う!茶器を買う! 全力疾走の旅。

 2日め、台湾の首都・台北から車で1時間半ほどの所にある「坪林(ぴんりん)」というお茶産地に行った。「文山包種茶」という中国茶の産地だ。「茶業博物館」(お茶の博物館)があり、茶荘(茶葉の販売店)もたくさん並んでいる。茶葉料理を食べさせる食事処もある。
 ジャンボタクシーをチャーターして出かけると、台北から南方向へしばらく走り、そして急な山道を登る。ぐねぐねぐるぐる、ぐるぐるぐねぐね。登る、登る。うへぇ〜。お茶産地と言えば、そりゃあ山の中だろうけど、台北近郊だと言うから甘く見ていたよ〜。

 もう少しで山の頂上にさしかかる、という場所に、ようやく坪林の町。
 標高はそんなに高くないとのことだが、大都市郊外から急に山に登ったせいか、ずいぶんと高い場所まで来たような感がある。
 川が流れ、程近い渓谷にはキャンプ場もある、のんびりとした山あいの町。空気が清々しい。お茶の気が充満しているよう。町のメインストリート交差点の巨大な茶壺(中国茶急須)の噴水がラブリー、うふふ、日本でも、こんなふうに名産品で立地している町って、あるある。なんだか懐かしい気さえした。

 前置きが長くなってしまったけれど、坪林の茶荘で飲んだ「文山包種茶」には、びっくりするくらい”力強さ”があった。
「文山包種茶」は烏龍茶の分類に入るけれど、ペットボトルの烏龍茶を想像すると、まるで違う。別名「清茶」。香り高く爽やかで繊細、上品な、日本茶(緑茶)に近いと言ってもいい風味のお茶。

 産地だからか、茶葉を信じられないくらいたっぷり使う。1煎めの洗茶(※1)は大胆。アクをきちんと取る方が美味しいということなのだろうが、待て待て、オッサン(失礼ながら!試飲のお茶を淹れてくれる茶荘のご主人に)、清茶なんだから、もっとおだやかに淹れようよぉ〜、と思ったくらい。まるで、泥付き野菜を洗うかの如きイメージ。(実際にはゴシゴシ洗ったりしてません)
 商売もあろうけど、惜しげも無く、次から次からお茶を振る舞ってくれる。
 飲んだお茶は「土地の味」とでも言うんだろうか、清々しいけれど、田舎で食べる菜っ葉のように、濃い味がした。

※1 茶葉の汚れを落とす、または、お茶を出やすくする目的で、お湯を注いで飲まずに捨てること。お茶の種類によっては必要。

 ほんとうに、中国茶の懐は深く、力強い。
 そんなふうな、力のある、数知れないお茶の中から選ばれて、絶品のお茶が生まれて来るんだろう。素材が育つ「土地の力」、育て加工する「技術の力」、おいしく飲もう飲んでもらおうとする「人柄の力」…さまざまな「力」があって、美味しいお茶を楽しむことができる。

 台湾で再認識したのは、こんなふうに美味しいお茶を、一人で楽しむのはもったいない!ってこと。「お茶を楽しむ」とは「人と一緒に楽しむ」ことなのだなぁ、と。一人で自分のお気に入りのお茶を飲むことも楽しみのひとつだけど、やっぱり、美味しい!を共有することは、大切な心持ちだ。
 今までに増してお茶会が楽しみになったね。さぁ、次のお茶会はいつ?

 あれ?何か全然、無駄話じゃないね。しょうがないなぁ、私ってマジメだから。次よろしく!


■今回の筆者■ さとさん
・・・「中国茶の手帖」の製作者。ご覧になっていただければ一目瞭然なのですが、「茶をたてる水研究班」の班長さんです。(そんな班も存在するのか?恐るべし茶飲み集団)水の硬度から成分データまで、すごい(?)データベースを構築中。茶飲み仲間の中でも、理路整然とムダ話を展開する大人キャラ。日本酒もめっぽう好き、こちらのデータベースも底知らず。

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1.お茶酔い万歳!(Written by アーメイ)

2002年10月22日

ある土曜日の朝のこと
私:「あたし、今日は午後からお茶会に行くからね。」
夫:「じゃ、今夜は午前様だな。」

うぅ…、キビシイお言葉。でも、反論できず。
どうも最近、お茶会に行くと帰りが遅くなる。

お茶会で何をするかと言うと、10人ほどで集まって、何種類ものお茶を順に飲んでいくのだ。
私達が楽しんでいるのは、主に中国大陸や台湾のお茶。
時には、日本茶特集とか、紅茶特集なんてお茶会もあったりする。

毎回のように大いに盛り上がりるのはいいけど、2時間の予定がたいていは3時間になってしまう。
そして、お茶会が終わって帰ろうとする夕暮れ時、追い討ちをかけるように・・・

「ね、次どこ行く?」と言い出すヤツが必ずいる。
んも〜、懲りないやつらめ!
え、私?
行くよ。で、どこにする?この前は日本酒だったから、今日はワインか。よしよし。


どうやら我々はお茶を飲んでハイになるタチらしい。

お茶の種類によって「効き方」が微妙に違うのだけど、なんと言ってもてきめんなのは、福建省産の「岩茶」の類だ。

水墨画の世界のような岩山で育つそのお茶は、ミネラル分が多くて深い味。
お茶の木の個性を重視した作り方をしていて、とてつもなく種類が多い。

なぜかは分からないけど、私の経験では質の良い「岩茶」を飲むと血行がよくなって体が温まってくる。
ぽかぽかして、少しのぼせてふわーっとした気分になる。いい気分だ。
こういうのを「お茶酔い」と言うのだけれど、「お茶酔い」がおさまってくると、元気が出てくる。

なんだか、今夜はすごく酒が飲めそうな体になってきた。ふふふ。

お茶のカフェインでお目目ぱっちり、いつまでも帰らず次を待つその面々は、あぁ、またいつもの顔ぶれじゃないの。

私はお茶のメーリングリストを運営しているのだが、集まってくるお茶仲間は、なぜか酒好きが多い。
見事な類友状態。

「あーら、『液体好き』と言ってよ。お茶もお酒も好きよ〜。」という人が多い。
お茶を飲むんだから、アルコール類に弱い人がたくさんいて当然なのに。

家にはワインセラー完備のワインフェチ、一見楚々とした日本茶の先生、
「水」データベース作成中の水フェチ、はては官能検査ができるというツワモノなどなど、皆違うことをやっているようでいて、どうやら液体の「香り」や「味」に楽しみを見出している人が集まってきているみたい。

香や味を楽しむなら、やっぱり良いお茶のほうが断然楽しめる。
良い中国茶は、仕方ないけど高い。

しかも、中国茶は緑茶だろうが烏龍茶だろうが、何煎も出る。
すごいのは10煎以上粘るしなあ。(→つまり、飲むほうも、がめつく粘っている。)

「すごっ、この龍井、まーだ出よるわ。」
「こんな淡い色なのに、味は甘いし。」
「いいお茶は、最後までおいしいな、やっぱり。」
「茶葉がきれいな形よ〜。食べられそうじゃん。」
(茶殻をちょっとつまんで、お口の中へ。モグモグ。)

「お、うまい。いける。食べてみ。」

※ 注:いつも食べているわけではありません。

集まって飲むと、いろんな種類が飲めるし安く済むから、自ずと人が集まるわけだ。
一人で2種類飲んだりすると、結局飲み切れなくて、高いお茶を無駄にしてしまうこともあるよな。

10人で10種類くらい飲むと、そりゃあモトは取れるし大満足だ。

でも、1度に10種は飲みすぎよねぇ・・・。


茶飲みこぼれ話し:「茶の日暮らしの会」
茶葉や茶器を買って自分でお茶を楽しむようになると、「このお茶をお茶仲間と一緒に飲んでみたい」とか「この道具をぜひお披露目したい」と思うことがあると思います。
講習会に出ても、鍛えた腕(?)を披露する場がなくては、もったいないし。
でも、自宅でお茶会をするのは、道具が足りなかったり準備が大変だったりと、なかなか難しい。
そこで、「広島のお茶好きが集まる会を作りましょう。場所や道具は協力できるよ。」と、気鋭の中国茶講師・柳川聡美氏(ボンターヂ店主)のご提案により「茶の日暮らしの会」が始まったのは2002年の2月。最初は、勢い余って「お茶で身代を潰す会」(笑)なんて鼻息も荒い仮名がついていたのですが、結局「茶の日暮らしの会」という名前になりました。
せっせとお茶に給料を貢いで曰く、「毎日おいしいお茶を飲んで楽しく暮らせるなら本望じゃ!」と。


■今回の筆者■アーメイさん
・・・阿美茶館の管理者にして、お茶についての情報交換メーリングリスト「阿美茶館ML」の管理人さん。「茶話」執筆陣メンバーは、ここを根城にして大暴れしています。次々勃発するお茶会の予定に、「そんなに忙しくちゃ洗濯物がたまるよぉ。」とぼやきつつ、先頭きって参加する「我らが姉御」アーメイさんなのです。

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筆者プロフィール

imgTop1筆者名:やっぱりお茶が好き 有志一同
プロフィール:
「茶飲み話しは馬鹿話」がモットーの、「三度のメシも好きだが“液体”もっと好き」なことだけが共通点の、ユカイな仲間たちでございます。

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