急速に、秋…です。
数日前までは朝夕は涼しくても昼間は30℃以上と、いつまで残暑なんかいって感じでしたが、一昨日あたりから昼もずいぶんと涼しくなってきました。
朝食のコーヒーも、昨日からはホットになりました。
ってことで、久々に温かいお茶を淹れてみました。
アイシス茶樂館の茶樂便・秋の第一回は「阿里山金萱茶 07春二季」 5月終わりに製茶した春茶の第二弾だそうです。
金萱って・・・苦手なお茶なんですよ。なかなか、その良さが分からない。
甘い乳香(ミルクやバニラの香と例えられる)が非常に人気と言われるけれど、なんというか、極端に言うと“生臭い”感じがして。
基本的に“甘い香り”というやつがお茶に限らず好みでない嗜好の持ち主なので、ある程度は止むを得ないかと思う訳ですが。
製茶時に着香したものや、茶樹の生育過程で乳香を強める栄養成分(?)を与えて育てたものもある、との話も聞き、そこまでして甘くせんでもいいじゃん、そうまでしたものを飲まなくてもいいしと思ったりも。
そうは言っても、ひょっとして世の中のどこかにある、とっても旨い金萱に、万が一にも出会ったときに、その旨さを感じられなかったら哀しいな、と、その味わいを理解したいお茶のひとつでもあります。
今回の「阿里山金萱茶」は、すっきり旨い。
お茶の量を少し控えめで使ったせいもあるかもしれないけど、ぶわっと濃厚な香というほどでもない。私にとっては歓迎すべき傾向。だけど、飲んだ後、口中や舌の上に甘みがしっかり広がる。
その甘みの残り方、そして、淹れた後の茶葉の香りは、どこかで経験したものと似ている・・・と感じて、ひたすら記憶を辿ってみると。
これは全く私の個人的な印象だけど、一番近いものは、そうだ、抹茶(薄茶)の旨味・甘味だ、と思った。
こってりしているけれど、ベタベタしない味わい。
ひょっとして、金萱というのは、アミノ酸の含有量が多いのだろうか? 蛋白質臭というと言い過ぎかもしれないが、そういう独特の乳香を造り出すのかな? だから、行き過ぎると生臭い・・・と勝手に想像してみたり。
手前勝手で全然見当違いな理解のしかたかもしれないけれど、ちょっとだけ金萱に歩み寄れたかなと思えた、お茶でした。
●産地 嘉義県竹崎郷石卓茶園区 海抜1300m
●茶種 金萱種(有機肥料使用)
●茶師 葉[耳火]誠(年令不明)
●製茶日 2007/5/25
●明細 手摘み,発酵度20%,不焙煎 清香
「茶樂便」は台湾茶の頒布会で、入会・更新時にオマケで一人用茶器がついてきます。
春に入会して今月が初更新。
一人用蓋碗と、蓋碗のお茶がちょうど入る茶杯が揃いました。ぽってりした感じに見えるのに、とても軽く使いやすい。金魚柄もカワイイよ。(^_^)
最近のコメント