焙じ茶はカフェインが少ないか?
mixi「日本茶インストラクター」コミュニティで、マイミクのTomoさんが焙じ茶のカフェイン量についてのトピックを立てられていたので、自分なりにまとめてみる。
コミュニティ・トピックにコメントしたいところではありますが、mixi向けに短くまとめる時間的余裕無しなので…(^^ゞ
中国茶でも高焙煎のお茶はカフェインが少ない…と習ったような気もして、漫然とそう思っていたが、少し前にAllAbout中国茶ガイド平田さんの記事で、「お茶を焙じることはカフェイン量に大きな影響をもたらす訳ではない。カフェイン量は元々茶葉が含有している量に依存する。」との内容を見つけた。
カフェイン量が多いのは、
新芽>葉>茎
煎茶(新茶)>番茶(3葉以下・成育した葉を使ったお茶、夏・秋冬の刈り番茶)
となるようだ。
茶の製造時に加熱でカフェインが減るためには、昇華?蒸発?によって葉の中から消失するか、熱により他の物質に変性するかのいずれかの必要があるんじゃないかと思う。
カフェインの昇華点は178℃,融点は238℃とのこと。お茶の焙煎温度は何度くらいなのだろう? カフェインの熱変性はあるのか?
コーヒーでも相当の高焙煎(ダークロースト)にしなければ、カフェイン減少はさほどでもないようだし。
また、焙じ茶・番茶と並べて記載することは、誤解を招きやすい。
「焙じ茶」は二次加工法による呼称だと思う。極端な話、玉露も焙じれば焙じ茶になる。(フツーしないと思うけどね(^_^;))
地方によっては焙じ茶=番茶と見なすところもあるようだ。
市販の焙じ茶の原料は番茶であることが多いだろう。
逆に、番茶は風味が少ないため焙じて飲むことが大半だろう。
茶飲み処である我が地元では、昔は、頂き物やお客様用に買いだめしたりして古くなった煎茶を焙じて無駄にしないよう飲む習慣があったように記憶する。
より正確に表現するなら、「焙じ番茶」「焙じ煎茶」といった言い方をした方がよいかもしれない。
他に注意すべき点としては、
・カテキン類やアミノ酸がカフェインの効き目を緩やかにする効果があること(つまり、同じカフェイン量でも他成分との比で体への影響度合いが変わること)
・茶葉の含有量でなく茶湯の含有量で考察すること
などか。
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