「夏に麦茶ごくごく、はなんで理にかなってるのか」への総合的考察(1)
大昔のH大学SG科学部の卒論で流行ったタイトルみたいだな。
それはともかく、茶友・寺本紫織さん(温泉茶家元)がそのような記事を書いておられた訳です。
▼「夏に麦茶ごくごく、はなんで理にかなってるのか」
夏に麦茶は旨いし、きちんと麦を焙煎したものをやかんで煮出したやつなんかもうたまらん。そこは諸手をあげて認めます。
ただ、“麦茶は焙煎してあるから体を冷やさないんだって”というところから始まったもろもろの議論。
お茶が体を冷やすと言われるのはカフェインが主な原因ではないか、焙煎するとカフェインが減る、だから冷やさない。
……なんか微妙に違う気がする、と思った。
ただ、そこからが茨の道だ。ひとつひとつ紐解いていこうとすると、ひとつひとつの背景にあるものがどんどん気になってくる。
まだ全ての解決の道は見えないものの、現状で整理をしておこう。
ここに含まれる疑問点:
- 麦茶はそもそもカフェインを含まないので、焙煎してるからカフェインが少ないってことはないのでは?
- 焙煎するとカフェインは劇的に減るものだろうか?
※自分がこのブログで過去に考察していたことが判明(^^;) - お茶は体を冷やすと言われるが、発酵度の高いお茶(特に紅茶)は温めると言われる
※東洋医学(中医、漢方等)では発酵したものは体を温めると考えるらしい。それ故か?(要出典確認) - 紅茶と緑茶のカフェイン含有量はそんなに大きく変わるものではない
参考:カフェイン|お茶の成分と健康性|お茶百科 (伊藤園) - お茶が体を冷やすと言われる主要原因がカフェインとは単純には言えないのでは?
- そもそも体を冷やすとはどういうことだろう?
- 体とはどこを指すのだろうか?
Facebookでの議論の過程で、大阪大学の寺田健太郎先生からとても興味深いレポートを教えていただいた。
▼シゼコン自然観察コンクール 第43回入賞作品 中学校の部 文部科学大臣奨励賞
「38℃の日は暑いのに38℃の風呂に入ると熱くないのはなぜか」
深部温と皮膚温と外気温の差か! 「体を冷やすとは」に対して、なにかヒントになりそう。
いまのところの途中経過としては、
- そもそも夏なんだから体を冷やす方が生命維持にとって必要なのではないか
- 夏場はしっかり水分は補給する必要はあるが、冷たいものばかりを飲んだりカフェインなどの刺激物を含む飲料で内臓に負担をかけて体調を崩すようなこと(お腹こわして下痢するとか)になると血流や水分代謝に悪く、体に熱が籠もって逆効果な危険もあるのではないか
というところ。
まだまだ考察は続く…
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント