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2006年5月16日 (火)

食茶

NHKのお昼の番組「お元気ですか 日本列島」を見ていたら、『食茶』が紹介されていた。

茶の葉を飲用に加工して飲むのではなく、食材として料理に使いまるごと食べようというもの。
NPO法人 日本食茶の会という団体が推進している様子。
(サイトは「とりあえずTOPだけ作りました」という感じで、TOP以外はほぼできていないようですが)

茶の葉を、バジルのようにトマト・チーズにのせたり、甘鯛のナージュ(フランス料理で香味野菜+白ワインのブイヨンで煮て、煮汁をソースにする料理らしい)に入れてみたり、といった料理が紹介されていた。

茶の葉の栄養素のうち水溶性でないもの(食物繊維、ビタミンA,E等)は、飲むお茶では摂取できないことは以前から言われていた。これまでは抹茶や粉末煎茶を飲んだり料理に使うといった形でまるごと摂取が可能だったけれど、「葉をそのまま食べる」との新しい方法を提案することで、お茶の消費を拡大したいようだ。

中国茶では、台湾で生産地の坪林に茶葉料理の店(合歓茶宴風味餐廳)があって、そこでいろいろ食べたことがある。お茶で煮た鶏?鴨?肉や茶油で炒めた麺料理、茶の葉の甘い天麩羅などいろいろあって、美味しかった。
その他の生産地や、台北の竹里館竹里館日本もリンクしときます)をはじめとする茶芸館でも食べることができる。

日本茶でもそんなふうなお店ができたら面白い。

問題は出荷方法だそうだ。お茶は摘み取るとすぐ酸化が始まってしまう。それを止めるためにすぐ蒸して冷凍したものを試作したらしいが、脆くて崩れやすいとか。
蒸しただけのものを冷蔵などで流通できないのかな? 少なくとも、生産地の近くであれば可能なのではと思うんだけど。

ともあれ、新しい日本茶の楽しみ方が増えるのは嬉しいこと。

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