時を“かける”少女
ほんとうに、“駆ける”んだね。
きれいな青い空、夕焼けの風景、たかくたかく空高く立ち上がってゆく入道雲。
疾走する時と、瞬間止まる時と、そのはざまでゆるゆると緩やかに流れる時。
学生の頃は、目に映る景色や時とは、そういうものだったか、と。
切なさとやるせなさと心地よさで、胸をぎゅっとつかまれる、よいアニメ映画。
原田知世の映画も良かったし、このアニメ映画もとっても良い。
でも、私にとっての「時をかける少女」は、青春映画じゃないんだ。
私が初めて出会ったそれは、「タイムトラベラー」なのだ。
不思議や不条理、時間や歴史。いつの時代であっても、どうにかできそうでどうにもできない人間の思いや生き方。それらを見つめることで切なさとやるせなさの中を成長していく少女の強さ。サイエンスやファンタジーという視線。
そんなこんなが、今に至る私のこころの一部を形作っている。
そのことをあらためて感じた映画でもありました。
願わくは、この素敵なアニメ映画が、これで「時をかける少女」に初めて出会う人の、こころの一部となっていきますように。
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